このページはPR・広告を含みます

FOOD TRUCK MOBILITY LEDGER

ブログ|経営録コラム

フードトラック35店が集う夜、駐車場フェスの稼ぎ方

フードトラック35店が集う夜、駐車場フェスの稼ぎ方のニュース解説イメージ

本ページは公開情報を整理した業界レポートであり、特定の事業者・サービスの推奨ではありません。

ニュースの概要

米国アラバマ州モンゴメリーで、10月24日に秋のフードトラックフェスティバルが開かれる。会場はパターソン・フィールドの駐車場で、時間は午後6時から10時まで、入場は無料である。主催者の説明では、出店する飲食事業者は35〜40ほど。そのうち約18台がフードトラックで、残りはテントを構えて食品を売る事業者だという。夜の時間帯に地域住民を呼び込み、複数の移動販売事業者を一カ所に集めることで、単独営業では得にくい来場者の流れをつくる狙いがうかがえる。野球場の駐車場という身近な場所を使う点も特徴だ。

引用元: モンゴメリーで秋のフードトラックフェスティバルを開催へ(Reuters)

分析・見解

無料入場の駐車場イベントが成り立つ理由

このフェスは入場が無料である。それでも成立するのは、主催者が来場者から取る必要がないからだ。収益の源泉は出店者が払う出店料と、会場に付随するスポンサー収入や物販に置かれていることが多い。

駐車場という会場も合理的である。舞台の設営費がほとんどかからず、すでに舗装され、照明や出入口の動線も整っている。固定費を抑えれば、入場無料でも赤字になりにくい。

約18台とテント勢、混ぜる意味

注目したいのは、約18台のフードトラックに加えて、テント型の出店者が入っている点である。トラックは調理設備を積んで自走できるが、台数には限りがある。テント勢を加えれば、出店数を35〜40まで増やせる。

種類が増えれば、来場者の選択肢も広がる。揚げ物、甘いもの、飲み物と役割を分ければ、家族連れが一軒で済まさず、何軒も回りやすくなる。客が同じ会場で複数回買う仕組みが、一人あたりの支出を押し上げる。

夜6時から10時という時間設定の狙い

開催は夕方から夜にかけてである。昼のイベントと違い、仕事や学校が終わった人が来やすい。秋は気温も下がり、屋外で食べ歩きをするのに向いた季節でもある。

また、夜は昼営業の店舗と競合しにくい。ランチ需要を持つ移動販売の事業者にとって、夜の売上は上乗せ分になる。稼働の空いた時間帯を埋められる点が、出店側の動機になる。

独自の視点、集客の主役は料理よりも滞在時間

フードトラックの売上は、味だけでなく、来場者が会場にどれだけ長くいるかで決まる。4時間という長い開催枠は、行列に並び、食べ、また別の店へ向かうという回遊を許す。

単独営業なら、客は一度買って帰る。複数の店が集まれば、客は食べ比べを楽しむ。滞在が延びるほど、一人あたりの購入点数も増える。つまり主催者が売っているのは食事そのものより、過ごす時間だとも言える。

米国の他都市でも、毎週決まった夜にトラックを集める常設型の催しが地域に根づいた例がある。モンゴメリーの催しも、単発で終わらず定例化できるかが次の分かれ目になるだろう。

ビジネスへの影響

出店者が事前に確認したい三つの数字

出店を検討するなら、まず出店料、見込み来場者数、仕込み量の三つを確かめたい。出店者が35〜40にのぼると、来場者が分散して一店あたりの客数は読みにくくなる。

過去の同種イベントの来場実績を主催者に尋ね、売上の目安を逆算したい。食材の廃棄が出ないよう、人気メニューを絞って仕込むのも手だ。夜間の出店は、電源や照明、釣り銭の準備も欠かせない。

飲食店や自治体が学べる集客の考え方

飲食店の経営者にとって、この催しは小規模な共同販促の見本になる。自前の店舗がなくても、集積の力で客を呼べる。既存の店が週末の夜に駐車場を開放し、近隣の屋台と組む形も試せる。

自治体や商店街にとっては、新しい施設を建てずに人を集める手段になる。空いた駐車場を使えば初期費用は小さい。ただし騒音、ごみ、交通整理への配慮は不可欠で、近隣住民への事前説明が成否を分ける。

当サイトの編集方針や提携の考え方は、関連ページでも整理している。

関連記事

本サイトはキッチンカー・移動販売の業界動向と制度を公開情報から整理したものであり、特定の車両製作業者・出店サービスの推奨や開業の成功を保証するものではありません。営業許可・道路使用・車両の要件は自治体や所管官庁により異なります。必ず保健所・警察署・運輸支局等にご確認ください。